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はじめに
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武藤工業のインクジェットプリンタValueJetシリーズなどに使用されている、RIPソフトウエア「ValueMagic」や「Photoprint」に搭載されているカラーマネージメントは、ICCプロファイルと呼ばれるファイルフォーマットに基づいたカラーマネージメントシステムを採用しています。
このカラーマネージメントシステムは、武藤工業のインクジェットプリンタで印刷される色を、入力プロファイルと呼ばれる、たとえて言うと「色見本」に合うように、印刷の色を調整する仕組みになっています。この「色見本」は、ValueMagicでは大日本インキ化学工業の「色見本」である「DICStandard Color SFC 1.02」が初期設定になっていて、ValueMagicからの印刷結果がDIC Standard Colorの色に合うように印刷されます。
何故カラーマネージメントが必要なのでしょうか?
武藤工業のインクジェットプリンタには機種によって異なるインクを採用しています。
ValueJetにはVJ-MS3INKという軽溶剤のインクが使われていますし、ラミレスシリーズのPJ2646NXにはPJ4-SOINKというリアルソルベントインクが使われています。また、最近発表しましたVJ1608には穀物から生まれたBIOインクが採用されています。このように、使用する用途に合わせて、色々な種類のインクを揃えているわけですが、残念ながらインクの種類によってによって色味はそれぞれ異なります。
インクの種類が違っても、シアンインクやマゼンタインクなどと色の呼び名は同じですし、印刷するデータも、一般的にはCMYKで制作されますので、例えばマゼンタ100%のベタ塗りを印刷しろとプリンタに命令がくると、プリンタは搭載されているインクで作画を開始しますから、同じデータを印刷しても機種が違うと、印刷結果は同じようにはなりません。ここにカラーマネージメントの必要性があるわけです。
つまり、カラーマネージメントを行わないで印刷すると、出力される色が予測できないことになります。
また、データを制作するためにコンピュータを使用されると思いますが、コンピュータで表現している色は赤緑青、すなわちRGBが基本になっています。しかし、印刷するインクの基本色はCMYKです。データを制作するソフトウエアでCMYKベースのデータを作成する場合、コンピュータの内部で、CMYKの色をコンピュータの基本色のRGBに変換してモニタに表示しています。RGBで表示された絵を見ながらデータを制作し、CMYKのプリンタで印刷する。ここにもまた、カラーマネージメントの必要性がでてきます。
カラーマネージメントは、そのデータがRGBで作成されていても、CMYKで作成されていても、その処理の過程で、RGBでもCMYKでもない第3のカラーモードであるLabというカラーモードに一旦色を置き換えて色を調整し、最終的に出力するプリンタやモニタに合わせたカラーモードに色を戻して出力するというような処理が行われています。これによって同じような出力結果を得ることが出来るようになります。
ここでは、私たちが普段見ている「色」とはどういうものか、色の三属性についてなど、色についての学習から、ValueMagicなどのRIPソフトウエアに搭載されたカラーマネージメントシステムがどういうものか、その応用的な使い方について説明していきたいと思います。
