努力を続ける男蓮見氏

蓮見氏は30歳の男性です。出身は北海道ですが、現在は埼玉で暮らしています。彼の職業は、フリーターです。昼は派遣の仕事、夜は居酒屋という忙しい日々を過ごしています。地元の高校に通っていた頃、彼は自身の進路に悩んでいました。周囲は将来の夢が決まっていましたが、蓮見氏にはやりたいことがなかったのです。進学して学びたいこともなく、かと言って地元で就職したいという思いもありませんでした。田舎で育った蓮見氏は、とにかく東京への憧れを抱いていました。そのことから、いつかやりたいことが見つかるだろうという気持ちで上京したのです。しかし、30歳になった今も熱中できる仕事はありません。近頃は、地元に残してきた母の老後を考えると北海道に戻るべきかもしれないと考えています。
蓮見氏は、これまでさまざまな仕事をしてきました。そのなかでも、一番やりがいを感じることができたのは、テレビ番組の制作スタッフだと彼は語ってくれました。やりたいことは今も見つかっていませんが、たくさんの職業を経験し、いろいろな人と知り合えたことは素晴らしい経験だったと蓮見氏は話します。趣味は貯金で、堅実な蓮見氏の性格が伺えます。フリーターとして働く彼の収入はそれほど多くありませんが、少しずつお金を貯めることに喜びを感じているようです。彼は家族思いな人物で、将来的には貯めたお金で母と祖父、祖母のために新しい家を建てたいと考えています。そのために、日頃から節約をしていて、お昼ご飯には居酒屋のバイトで残り物をもらいお弁当を作って持参しています。休みの日には単発のアルバイトも入れているそうです。
彼に好きな言葉を聞くと、迷いなく「敬天愛人」と答えてくれました。天を敬い人を愛するという意味の言葉です。西郷隆盛もこの敬天愛人という言葉を好んで使いました。敬天というのは、この世を作り上げているもの、つまり神を敬うことを意味しています。つまり、敬天愛人という言葉には、人々に平等に接する神を敬い、慈愛の心をもって他人に接するという意味が込められているのです。実行にうつせていないところもあるが、敬天愛人の精神を持ってこれからも生きていきたいと彼は話します。30歳を過ぎてもフリーターとして働く彼を、大人としてきちんとしていないと思う方もいるようですが、彼自身は筋の通った男性です。努力を継続し、人に優しくする気持ちを常に忘れない性格から、周囲の人にも慕われています。
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